【展示会レポート】JFEXで見た世界の食トレンド
はじめに:変わりゆく国際市場のトレンドを追う
12月3日から5日まで、千葉の幕張メッセで開催された「JFEX-ジェイフェックス-国際食品・飲料商談Week」に参加してきました。
これは夏の東京ビッグサイト開催に続き、今年2回目の参加となります。世界各地の食品・飲料が集まるこの展示会は、国際市場の最新の動きを掴むための重要な情報源です。
今回は会場が異なるためか、来場者数は夏ほど多くないように感じましたが、その分、各ブースで出展者の方々とじっくりと商談することができ、非常に密度の濃い視察となりました。
1. 国際情勢と新たな市場の台頭
商談Weekでは、国際的なトレンドやサプライチェーンの変化を強く感じさせる二つの動きが注目されました。
① インドネシアのハラールグルメへの関心
特に目を引いたのは、広いブースで展開されていたインドネシアのハラールグルメです。
ハラール市場はまだニッチな領域かもしれませんが、日本国内でも徐々にその取り扱いが増え始めており、多くの来場者が関心を寄せていました。多様な食文化への対応は、今後の日本市場において重要なテーマとなるでしょう。
② キャビア市場に見るサプライチェーンの変化
また、キャビアを扱うブースで話を聞くと、以前はロシア産が市場のメインでしたが、現在は中国産が7割を占めている、ということで驚きました。
これは、世界の政治・経済情勢が、食品のサプライチェーンにまで多岐にわたる影響を与えていることを改めて感じさせます。安定した仕入れルートを確保するためにも、常に国際情勢を把握しておく必要性を痛感しました。
2. 日本の輸出市場で際立つ「お茶」の存在感
同時開催されていた「日本の食品輸出EXPO」も視察し、海外のバイヤーが日本の食文化の何に注目しているのかを調査しました。
そこで圧倒的に目立ったのが「お茶」を扱うブースの多さです。
日本茶、抹茶、ほうじ茶など、ありとあらゆる種類のお茶が出展されており、歩けばどこにでもブースが見えるほどでした。ブースでは海外のバイヤーが真剣に製品や取引条件について話を聞いており、「世界のお茶ブーム」は単なる流行ではなく、強固なニーズに裏打ちされていることが分かりました。
特に抹茶は、その健康効果や汎用性から、今後も世界的な需要が拡大していくことが予想されます。
まとめ:足を運ぶことの重要性
今回のJFEX視察を通じて、ハラール市場の成長や、サプライヤーの多様化、そして日本の「お茶」が持つ圧倒的な国際競争力など、多くの示唆を得ることができました。
チーズという特定の分野に留まらず、フードビジネス全体、そして国際的な動きを肌で感じることの重要性を再認識しました。
今後も展示会やイベントにも積極的に足を伸ばし、魅力的な商品や、事業に活かせる新しいトレンドのヒントを探し続けていきたいと思います。
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